こんばんわ。今宵の陶器市出品作品は お湯割り焼酎カップ です。
若かった私をやきものやに成るべく育ててくれた八丈島で、島酒といえば焼酎でした。
当時は「芋」が主流だったと思うのだが.....25度をストレートで飲んでいた。若さに任せて
かなりだらしない飲み方をしていた。”飲んでもいいが酒に飲まれるな”と一度ならず
二度以上は師からお𠮟りを受けた。
夏場は陶房への来客が多い。夜の酒宴は弟子たちもその接待役となる。タバコを吸う客人
がいれば、さっとライターの火を差し出し、又空いてるぐい吞みにはすかさず徳利の酒を
おつぎする。(今流に言えば、ていのいいホストだ!大きい声じゃいえないが)
それも今となっては只なつかしい思い出のひとコマだ。
御客人の接待をしながら人とは、やきものとは、世間とは、といった事どもを垣間見せてくれたのだと思う。内弟子ならではの「時間」、だったか。
わが師は陶芸家になる以前は映画界の人であったから、御客人も当時の映画演劇界の
人々、作曲家声楽家の音楽畑の方々、又先日亡くなられた元都知事などなど、
綺羅星のごとくの言ってみれば豪華メンバー。様々な世界のお話も興味つきぬものだった。
まだコンピューターなど無い時代。時はゆっくり流れ、人間も今よりはおおらかな性格
だったように記憶する。
殺伐とした世界の片隅で、一服の至福の時をもとめて.....今夜も良い夢を。
おやすみなさい。
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