出会いふれあい(2025春陶器市を終えて)


 天候が目まぐるしく変化する中での春の市だった。

ソーシャルメディアからの宣伝も十分に伝わっているなと感じられた市でもあった。ここ数年の事だが、初めて当地を訪れたという客人も今回は又少なくない。私のブースを訪れる方々は主に関東地方の方が多いのだが、今回初めて、京都祇園で飲食関係のお仕事をされている方、また奈良県からはインターネットで情報を得、どうしても来てみたかったという方たち、それぞれ興奮気味で買い物をされて満足げに帰られた。こういう人たちが近年多々増えているように思う。「陶器市」とはもはや名ばかりで、ちょっと大げさに言わせてもらえるならば、結構このイヴェント、関東最大の「おまつり」だ。

「陶芸」の事を若い方々にもっとちゃんと伝えたい、と思いながらこの催事に毎回参加している。世界はどんどんせまくなり、ひとびととの接し方もどちらかといえば悪くなってきている、と感じている。ゆっくりと流れていたであろう私どもの若いころの時代、その頃とは隔世の感がある現代。様々な思いが頭の中をかけめぐる。軽薄短小、はどうも気分的に好きではない。当地益子では、陶芸を若者たちに伝授する指導所の伝習生制度がある。

そんな伝習生のひとりが私のブースを訪れた。やきものを将来の仕事にしたいのだが、どういうことに気を付ければよいのか、という問いかけをされた。”やきもののみ、やきものだけを勉強するのではなく、様々の事に興味を持って、様々な畑の方々と話ができるようになれるといいねっ”と話した。やきものの仕事は想像以上に難しいことは、独立すれば否応なく自身が理解するだろう。本当はそこからがこの仕事のスタートだ。健康第一に先々頑張ってほしい。お礼を言われ、その別れる背中にエールをおくった。

ご常連さんの顔をみると、ホッとする。わけ知ったるお互い。表情のみで阿吽の呼吸である。当たり前だが、私も客人も毎年歳を重ねる。体の不調は当たり前だ、どうぞ油断せぬように過信せずに、ほどほどをモットーにして欲しい。

わたしにとっての陶器市。今後は「個展」としての位置づくりをしてみたい。とりあえず次の市は秋11/1~11/4予定だそうだ。

添付写真の面々が客人を迎える予定。どうぞご期待を!

みなさま有難うございました。また現地で再会しましょう、お元気で!

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