いよいよ四面楚歌。死活問題になってきた。コロナの猛威は益々盛んになるばかりで、
終息には程遠いのだろう。何処へも出向かず、誰とも会わず、という日常にも当たり前の
感覚になってはいるが、やはり様々な意味で「さみしさ」はぬぐえない。
地元を訪れる観光客も減り、平日など城内坂の民芸店通りを車で行くと、閑散とした風景に
驚かされる。
東京での陶芸教室個展等の活動も無くなった。
舞台作りだ。骨組みを立ち上げシートで周囲を囲い、コンテナ、パネルを使い舞台を
つくる。二日目からは持ち込む作品の納品が始まり、何処にどうレイアウトするか試行
錯誤の時間が始まる。35年近くもこの作業を続けたかな、春・秋と。
今でこそ様々な店舗が軒を連ねて完全なお祭り騒ぎだが、私が参加した頃はこれ程では
なかった。陶器市というくらいだから「やきものや」が多かったが、今はどうだろ?
当時、やきものや同志では陶器市というより「バーゲン」と言っていた。
「バーゲン」だから通常より安い価格で品物を扱っていた。うちはだいたい2~3割安く
販売し、物によっては半値あるいは卸値、ゼロ、などという物も舞台上には混ぜた。
すべては商いの為、人さまを一人でも多く呼び寄せる為。
あの頃はやきものを買いに来る個人客、料理屋さん、営業目的の人、バーのお姐さん達など
実に活気のある陶器市だった。日に何度救急車が狭い通りを往来した事か。
今の陶器市そして昔の陶器市、もはやコロナ禍が過ぎ去っても、あのとおりの市を実行
することは無理だろう。個人的にはそう思っている。
人が出合いお互いを認識しあい売買を成立させる(大仰に言えば)。この醍醐味、緊張感
はやった者にしか多分わからないだろう。
前置きが長くなったが、とにかく秋の市は中止になりこれは既に確定した事。残念ながら。これからはやりたいようにやってみようと思う。実際これも既に実行してる事だが、
通販サイト”Creema"を利用して海炎窯の作品一部を販売している。
この多分11月中にこのサイトを使って、独自の展示販売会をひらこうと考えている。
「やきもの」は実物を見て、重さを感じて気に入ったものを購入するのが本来の筋だ
と今でもそれは変わらぬが、時勢にはある程度乗って行かないとね、出遅れる。
どの様に展開させるかは未定だが、限られた制約の中でおこなう事だから無理は不可能。
それでも通常よりかは価格を抑えていこうと思って入る。先ずは作品を作らねば!
随時報告入れます、SNSを通じて。
早速この午後からWEB展向けの新作つくりに入ります。どうぞよろしく。お楽しみに!
みなさん、この場でも再三言ってますが、コロナを甘く見ぬ様に。御自分を大事にして
ください、くれぐれも。
最後に好きな女優のひとり、ノーマ・ジーン(マリリン・モンロー)の言葉です。
「笑顔を絶やさないことよ、人生は美しいものだし、笑顔にしてくれるものはたくさんあるのだから」
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