「時」を丁寧に重ねるという事

 前回の記述を見たら5月10日とある。えっ!?もう3か月以上も前なのか.....と唖然としてしまった。

4月の19日にギックリ腰(個人的に重度の)になり、約二ヶ月の間轆轤を蹴る事ができなくなりました。陸(おか)にあがった河童(かっぱ)です。お手上げ状態ということです。

今までも奇跡というべきか、さして大きな病ないし事故にあわず、どちらかと言えば飄々と日々を過ごしてきました。

さすがにつらかったです。ものづくりの世界で生きてきた人間にとって、作り出す作業ができないという事はほぼ致命的な事だからです。無理をせずリハビリを重ねてどうにかこうにか轆轤作業を再開し、さて次はそろそろ大きめの作品をと思った矢先、今度は本焼き窯詰めの際に嫌というほど右膝頭を窯内部の床に打ち付けてしまい、これまたクリニックへの逆戻りと相成りました。アクシデントは続くもの?でしょうか。さらに四半世紀乗り続けた荷物車がついにお釈迦となりまして、マニュアル車しか知らぬ老体にムチ打って、初のオートマチック車しかも「軽」に初乗りとなりました。

以上諸々の事情発生で気が付けば、狂暑の夏を日々嫌いなエアコン及び扇風機を休みなしで稼働させて、今日に到っているという状態です。

振り返れば「コロナ」以来、世の中も人も様変わりの連続で、どうするどうなるで多忙の日々です。仕事の方もようやく体の動きが元に戻りつつある今、自分の体を再確認しつつもう少し頑張りたいと思います。

「若さ」という気分を大事にしながら時間の大切さにも気を配って、納得のゆく作品をつくっていきたいと思います。

「個展」という作品発表の場は今現在もあるのでしょうが、私自身が多くそれに携わったのははるか昔のことです。当然「今」の時代の個展活動にはこの体には無理(身体的にも金銭的にも)。生まれ育った東京に未だに未練はありますが、改めて今自己が置かれている場所かかわる人々との交わりを大切にしつつ一日一日を重ねていきたいものです。もうしばらくお付き合い願えれば幸いに存じます。


※写真は、例によってイメージです。


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