おおつごもり


 去る日は楽しく

来る日も又楽し

よしや哀憐の夢は儚くとも

青春の志に湧き立つ若者の胸は曇るべからず

 

 気がつけばもう大晦日。年々早まる時の勢いを止める術を知らず、日々怒涛のように押し寄せる時間に巻き込まれ、時として自分を見失うような気分に晒される。かなしい出来事、痛ましい事故の連鎖、戦争を仕掛け戦争を続ける国家首長、弱いものいじめの犯罪者集団.....まっとうな人間はいったい何処へ行ってしまったのだろう。AI時代の到来がもはや確実となって、人の心、情、といったものは風前の灯火なのか?集団で大騒ぎし、大笑いし、美味なるものを腹一杯に詰め込んで、一体どこへ行くのだろう?

四季は失われ二季が当然の国になり、暑さ寒さも他人のせいにして、傍若無人のふるまいを今日も押し通す。街角にはクマサルイノシシがこれ又当然のごとくに出没して、右往左往するばかりの弱者、ヒト。

来たるべき新年への希望と問われても、???頭の中は混乱するばかりである。冒頭の詞は作家尾崎士郎のものだ。もはや望むべきでない心情の吐露だ。せめてその心意気だけは固持していきたいものだ。本年も多くの方たちに記事を動画を見ていただいた。この場を借りて感謝する次第です。どうかそれぞれのフィールドで静かで穏やかな新年を迎えられん事を祈るばかりです。自分よがりな記事は今年より減るでしょうが、来年もあいかわらずどうぞよろしく願います。

海炎窯 主

※写真はイメージです、念の為。



コメント