毎日粘土を練って作品をつくり続けている事

 ここ数日、特に朝方と夕方気温が低く、体に染み込む冷たさだ。

毎朝8時に作業場の灯油ストーブを点火する。室内が何となく暖まり始めた午前9時、作業を開始する。

午前10時頃、ストーブの事を意識せずに作業すすむ。この頃から陽気が暖かくなり始める3月頃までは、ストーブの熱で沸かした湯を手桶に入れての作業環境が続く。

この様な冬の作業をかれこれ40年以上続けている。恵まれていたなと改めて思う。何よりもこれ迄さしたる病気もせず来られたこと、実に有難し。また、このような仕事こそ故、健康が先ず第一に懸念される事だから。

今日は12月16日。昨日からガス窯で本焼きを行っている。今はいったん火を落とし、数時間後再び点火作業に入る。このガスの窯で近々600回目の本焼きを迎える。感無量!

この9月だったか、これも又長年使用した電気窯を廃炉にして、以後わたしどもの仕事のサイクルが以前とは変化しつつあって、中々時間割通りに作業がはかどっていないのが現状だ。

仕事の新たなリズムが出るまで、まだあと数か月はかかりそうな気がする。轆轤場、窯場周辺の老朽化、ガス窯周辺のパーツの交換また安全面での対策、加えて何よりもそれらをきりもりする当事者(私)の高齢化も含め、心配事は限りなく重なってゆく。

一生というのはよく出来ていて、良かったなぁと思う事が50あれば、その逆の現象も50、正に整えられている、そんな感じを最近ではもっている。

何かしら「縁」があったのだろう、このような仕事をまがりなりにももうじき半世紀を迎える。よくぞやり続けてこられたと思う。

このコロナ禍を境に、都心での活動は無縁になってしまったが、今迄わたしどもの作品を見続けてくれた人々かつ購入された人々には頭が下がるばかりです、本当にありがとうございました。

まだ作りたいもの、仕上げたい作品等はこの出来の悪い頭の中に存在してます。あとどのくらいの事が出来るかは不明ですが、もう少し頑張りたいと思います。出来得れば東京のどこかで作品展を催して皆さんと再会したい夢もありますが、今はこの地に於いてじっくりと自己を見据えていきたいと存じます。

より良いもの、いっぱい作れるといいなぁ。


 ※写真は、最近、昔いじってたPENTAX k20 をマニュアル使いして撮ってます。イメー ジです。悪しからず!


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