おやすみなさい

 前略

これを読まれている方々。長年のお付き合い有難う存じます。

先月誕生日を迎え充分イイ年齢になり、思うところも(若い時分とは異なって)それなりに変化して今日を迎えています。PC画面各種端末画面然り、その活字画像等を見る事が億劫になってきました。

このブログ上でも幾度も記しましたが、やきものやは土を相手に各形を成形し、形成ったものを(作品を)窯で思うように焼き上げるのが仕事です。粘土釉薬窯焚き等各々に奥の深さを、その経験年齢を重ねるにつけて知る仕事です。奥を知れば又その更に奥を..と感じつつ今日に到っています。地道にコツコツと、が真情の仕事でしょう、多分。

私は今の所いたって健康でこの年齢で医者にもかからず、薬も服用していません。健康診断でいつか医師から、何かお薬は飲まれてますか?はい、アリナミンを日々..と答えて大笑いされた事があります。ただやはりこの仕事、肉体労働の何物でもなく、それなりにシンドク感じる局面も増えてはきました。肉体は生身、実に正直なものです。自分に残された時間、などという言い方は穿っていますが、正直今迄のような時間は無いはずです。ならば、宣伝も大切な局面だが、作ってみたい作品はまだまだ頭の中に右往左往しているので、これからは少し作品を生み出す時間をより大切にしたいと思い至りました。

しがない陶工の戯れ文をこれまで読んで頂き本当にありがとうございます。決してこれでこのブログを断筆するわけではありませんが、少しおやすみしたいと存じます。

インスタグラムの kaiengama では引き続き(毎日ではありませんが)時々の記事をアップしております。興味ある方のぞいてみてください。

それでは又いつの日かこの場面で再会出来る事を祈って、どちらさまも一日一日大切にお暮し下さいませ。

しばし別れの御挨拶迄。

海炎窯 主

ありがとうございました。


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