2022年大晦日

 


今年も又コロナ禍の中で、さしたる有意義な仕事の活動も得られぬまま、今日一日で

最後となる。

かと言いつつ、「仕事を納める」余裕も無く、昨日生じた作業を活かす為、今日も又

その作業を次の段階に推し進めている。およそ陶芸を含めた「所作事」はそのような

ものだと思う。くりかえしくりかえし、更に繰り返して会得する事だろう。

つべこべ理屈を言う前に、先ずは湯呑の一個でも完ぺきにその仕上がりへの手順を

覚えるべきである。

いやがおうにも人として生きている以上、年に一度は年齢を重ねる運命にある。

ある年齢に達すれば、これまでのそしてこれからの自分の人生というものが

垣間見られる時がある。良い時もあればその逆の事も。その瞬間をこれからの

残された時間にどう生かせるか?すべては「今」だ。

私のような、ものをつくりだす世界に住む人間は「集中する」という事が如何に大切か

を知っている。又人は残念ながら、そうは長い時間、集中できない生きものだ。

のんべんだらりとした締まりの無い作品を最近よく見かける。それもひとつの作品としての

範疇には入るのだろうが、どうも個人的には受け入れがたい。

食器づくりひとつをとってみても同様だ。世代、時代、のせいかな?緊張感(良い

意味での)が足りていない。

皆がすべてを共有し合い和気あいあいと過ごす時間はあとどの位続くのだろうか?

巷間噂によれば来年は更に厳しい年になるらしい。心して生きたいものだ。

この一年、健康に害も無く過ごせた己に先ず感謝。そして家族に感謝。さらにいつも

応援して下さる人々にも重ねて感謝。

今年も仕事は納めず、本日も進化中!明ければ新年、どちらさまも静かで穏やかな時を

お迎えください。また来年もどうぞよろしくお願いします。

感染対策怠らず!!

  ※ 写真はイメージです。

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