手びねり会(陶芸教室)のメンバーの何人かは「蓋物」に挑戦している。
それに刺激されて、私も最近急須だポットだと蓋物を手掛けることが多い。
今日は又ちょっと深さのある蓋物を作った。直径10㎝・深さ8㎝程。むろん
仕上がればこれよりはこじんまりとするのだが。
蓋物は湯呑や皿と異なって、そうそう手早くは轆轤処理しない。あとあとの
デザインも加味して、且つ実と蓋との合致も考慮して。今回のこれは
面取りと釘彫りの二種用意した。
面取るタイミング、彫るタイミングを逃さぬように作業をすすめる。
乾燥の際、蓋は外すか否か。焼成の際もまた蓋を外すかそれとも蓋をしたままか、
その際は釉薬をどこまで施すか、いろいろと考えるわけである。
蓋物作りのおもしろさは、ある程度その数をこなしたかどうか。
急須などはその最たるものだろう。実、蓋、口、持ち手、等のバランスだ。
「楽しんでモノを作る」という事はスポーツアスリート達が言うところの「楽しんで
プレイした、パフォーマンスできた」と同等の極致だろう。練習を積み重ねて得た
物は体が忘れない。轆轤作業で言えば、指先が覚えている、という事か。
地道な努力の積み重ねが人様を感動させる要因のひとつにもなる。
生きている限り考え続けたいものである。
そんな事を思いながら、出来るだけ楽しんで今日も轆轤を蹴っている。
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