2019年2月13日水曜日

十二の動物たちと

ネズミ ウシ トラ ウサギ タツ ヘビ 
ウマ ヒツジ サル トリ イヌ イノシシ

十二支たちである。十二番めのイノシシ(ウリ坊)をやっと焼き上げた。

十二年目にして一番遅い仕上がりとなってしまった。

毎年注文して下さる皆様ホントに御免なさい。
随時発送中です、もう暫くお待ちください。

行先のまだ決まっていないウリ坊があと15匹ほど待機中。
どなたか御入用の方いませんか? 連絡お待ちしてます。

轆轤成形で仕上げたり、タタラ成形でどうにか形を整えたり、
思い返せば結構試行錯誤の繰り返しの作業でした。

やきものや は粘土をこねて形作る、窯を焚く以外は 考えてる事 が
多いんじゃないでしょか?

形、大きさ、色、雰囲気等頭の中で これでだいたい良し! となれば
あとの工程は意外と素早いものです。

この十二支の仕事も正にそうでした。
しかつめらしく写実的に彼らを捉えるのではなく、どこかユーモラス
漂う動物たちを表現したい、との思いで始めたものでした。

こういう姿勢はこの十二支に限らず、私のやきもの全般に対する考え方です。
堅苦しくしゃっちょこばって、しかつめらしくどうだと言わんばかりの
作陶は一度も考えたことはありません。
そういう意味では本来の「陶芸家」ではないのかもしれませんね、私は。

今まで様々な場所で「展示会」を催しましたが、いつも心がけていたのは
法外な値段はつけないこと。
ご来場くださった方々が眉間にシワ寄せて私の作品を見ぬこと。
作品を見てその方その方が何かしら微笑み顔になっていること。
このような事をいつも思っていました。それは今でも変わりません。
そういう作陶姿勢をこれからも続けていきたいです。

むかしの喜劇役者は言ってます。

人を泣かせるのは意外と簡単だが、人を笑わせるのは難しいものだ、と。

あざとい「笑い」ばかりが蔓延する御時世です。
まったく居なくなってしまったわけではありませんが、喜劇役者 がいたころの
喜劇は面白かったですね。真剣なって人を笑わそうとしてた.....。
亡き父の職業柄、役者、噺家という方たちをいろいろ垣間見ました。
みなさん真面目でそして綺麗な目をしてらした。

おやおや話がだいぶずれつつあります。

12年かけて作業し続けた 十二支 それぞれの思い出を胸にしまいつつ
又新たな仕事に向かうことに致しましょう。


2018年12月3日月曜日

お詫び 「干支の置物」

12月。

例年であれば中旬から下旬にかけて来年の「干支の置物」を

注文された方々に発送する時期なのだが、今年は

粘土と釉薬との小さなトラブルが原因で発想が大幅に遅れる見通しです。

注文された方々大変申し訳ない。

1月下旬の発送予定です。「キャンセル」もちろんOKです。連絡下さい。

2018年11月28日水曜日

風に吹かれて.....のはずが。

11月もあと二日。

今月初めに秋の陶器市も済み、今年最後の手びねり会も先日無事に終了。

やっと一段落と思いきや、窯場へ行けばアレも処理せねばならず、又

轆轤場の棚にはコンテナへ詰めねばならぬ物が山積し、こりゃ

のんびり構えている場合ではなく、片付け片付けの毎日になりそうだ。

さしあたり急ぎの注文品も無く、とりあえずは 清掃第一 で日々頑張る。

その間をぬって 轆轤挽き もひさしぶりに行う。

来年後半の展示会に出品予定の作品づくりを今から少しづつ行う。

何せ数が少なくないので。

ものをうみだす、つくりだす世界に身をおいて数十年。今までのような

時間は自分にとって無いはずだ。ひとつでもいいものを残しておきたい。

コレとアレを張り合わせればソレが生まれる、といった塩梅の昨今の

考え方見方は物足りない。そんな薄っぺらなやりかたでいいのであるならば

誰しもがお手軽な 起業家 になれるのだろう。いい御時世だ。

そんなこんなを頭の隅に置きつつ、本日も精一杯体を動かした。

どんな新年が待ち受けているのやら、期待と不安でのりきるしか

無いのだろうな。

※  写真は 波状紋 のデザインが済んだ大鉢三種。

2018年11月19日月曜日

むずかしいなと思うこと

何度もくりかえすが、40年以上この職についている。

ガス窯も500回以上焚いた。

これからあと何回焚くことができるのだろう
毎回毎回が新鮮さとの出会い。と書くと大げさなと
思われるかもしれないが、同じ土、同じ釉薬、を使用していても
窯の置き場所によって、その表情は微妙に変化する。と
こんな事も結局幾度も幾度も窯を焚き続けた結果わかった事だろうと
思う。

変化に応じて対処してゆくことが プロ なのかもしれない。

先日ゆえあって土(粘土)を替えてみた。成分的には現土と同等と
思って使い始めたのだが、実際この土を焼いてみてハタと気づいたのは
釉薬とのマッチングが、ある釉薬とは相性が良いのだが、ある釉薬とは
非常に悪く完ぺきなミスマッチだった。
ひらたく言うと、化粧のノリが以前に比べていまひとつ、なのだ。
やきものやにとって命とりという面もある。

若いころならば、これも想定内只今研究中でよいのだが.....。
ある年齢になれば研究に要する時間はわずらわしいものとしか
感じなくなる。

元に戻そう。そうするべきだ。と、もうひとりの自分が答えている。
培ったものを今までどおりにやり続ける事は意外と簡単なようで
むずかしい事なんだなと再確認した次第だ。

「欲」は果てしのないものだな。
目移りする。色気を出す。時として必要なことでもあるが、
ながくより確かなものを求めるには.....他局面を見つめつつ
一局面を保持することも大切なことではある。

そんな事を長年やり続けている気の遠くなるような作業の繰り返しの
過程でフト思った。

2018年11月8日木曜日

人さまの気持ちを心の奥底に感じ取りながら

先月下旬から、ケータイ電話、PC、iPadが相次いで壊れた。

長年使い続けたガラケーのアドレス帳を危うく無くすかと
一瞬ヒヤリとしたが、無事新スマホに移行できてホッとした
のもつかの間。

悪いことは続くもので、今度は窯の調子がおかしい。
温度の上昇が普段とは違う。ノロいのだ。
ひょっとすると.....。

先を急がねばならぬ、通算102回となる陶器市が迫っている。

このところ飲食店その他の出店に売り上げを取られている感のある陶器市。
まったく難しい催事になったものだ。
メディアではその来訪者数だけを取り上げられて万々歳のように
書き立てられているが、実質は火の車、ではないだろうか?

そのような状況下で2日~5日の4日間を凌がねばならない。

おなじみさん、が約70%以上の私のテント店。
有難いのはその方達から毎回勇気づけられていること。

短い時間だが、御客人との会話からその人となりを感じつつ、次への
ステップとしている。

御客人が御客人を紹介して下さる。これも又嬉しい限りである。

2年ほど会えなかった方が久しぶりにみえた。しかも、
ブログいつも読んでるわよ、の声とともに私がいつも愛猫の 楽 と
散歩している記事を読まれて、コレ作ってきたのよ、楽ちゃんと
散歩する時に使ってね、と言って小バッグを私に手渡された。

なんともはや.....。
北から南から、遠方からお見えになる方々とのささやかな会話のやり取りが
ここまで続くとは...当初考えてもみなかった事である。

便利なツールは次々と破損したが、人の心は大事に大事に育て上げれば
長く長くつづくものである。

人との ふれあい というものは私のような仕事をしていると稀である。
陶器市というものを続ける意義、のようなものをこんな所に見出す事もある。
世の中カネがすべてでは無い。

それに勝る喜びを私は年に二度ここ益子で味わっている。




2018年10月18日木曜日

第3回 アニモ展 会場

会場設営整う。

いよいよ明日スタート!

お時間ある方どうぞお出かけ下さいませ。

www.t-horizumi.co.jp/← ぎゃらり~animo. 見てね!

2018年10月15日月曜日

第3回 ぎゃらり~animo展


19日(金)~21日(日)の三日間、ぎゃらり~animoにて3回目の

展示会をひらく。連日私は会場に詰めてます、どうぞお出掛け下さい。

準備万端整って、と言いたいところだが、様々なアクシデントにさいなまれ、

惜しむらくはあと一回 本焼きを やりたかった。というのが本音である。

今回は自身初めて、と言っても良いかもしれぬが 「白い器」を主体に

作品展示している。

 上記写真もそうだが、色が実物よりは青みがかっている。

現場で本来の色を皆さんには見ていただきたい。

常々思うことだが、「やきもの」をどう見るかは人様によって異なる。

長年私の作品を見続けて下さる方々も、この作家のこの作品も又

広くある やきもののひとつ だと感じていただければ幸いである。

私自身の年齢も考えて、そろそろではあるが、集大成 の意も込めて

これからも作品作りを続けたいと思う。

何とぞよろしくお願いいたします。

でわ会場で再会致しましょう!