2017年9月3日日曜日

窯焚き 吹奏楽 手びねり会 

 いつものことさ。
パイロットバーナーに点火してガス窯を焚き始める。初めは火力の弱い炎で始めて、段々とガス圧をアップして火力を強めてゆく。

 火の色を見る為の小窓を開けて、その調子を空気を少しづつ送りながら調整してやる。
空気弁のわずかな動きで炎の色気は変わる。最初はとにかく弱い炎で。ユラユラとゆらめくか細さで窯内を均一の温度にするべく、だましだまし始める。

 窯正面扉の真裏の煙突部の写真。煙突途中部に板が差し込んである。この板状のものを出し入れして空気の循環を図っている。この板を操作し始めるのは数時間後だ。窯の焚き方によっては全く操作しない。操作する場合は、わずか数mmの出し入れで中の雰囲気が、また最終的な出来具合が異なる。結構重要な部分なのだ。

これもやはり窯後部に位置したガス圧計。写真はまだ点火して間もない頃なので、数値も0に近い。徐々にではあるがこれも上げてゆくのだ。上げるタイミングは作家によって全く異なる。最終的に、自分の窯なので、そのクセは他人にはわからない。だから体で覚えるまでには時間がかかるし又経験も積まなければならない。何事も教科書どおりにはいかない。


今年の春の陶器市が終わった頃か、東関東吹奏楽連盟から依頼された仕事を着々と進めているところだ。「東日本学校吹奏楽大会」の記念品作りだ。写真はその記念飾り皿と記念盾の一部だ。


 普段手掛けぬ作品つくりは刺激になって面白い。想像力(創造力)を掻き立てられるし、いい意味での緊張感も伴う。いろいろと準備することも又多く、やきもの以外の材料手配そして工作。塗装仕事など何年ぶりの事だろう。ニスだラッカーだと、ろくろ場がその臭いで充満した。この夏はカラッと晴れた日が少なく、なかなかその乾燥に手間取ってしまった。又「陶板」を木板に張り付ける際には、改めてその仕事の難しさそしてポイントの様なものを再確認した次第だ。何年仕事に携わっていようが、発見に次ぐ発見だ。
依頼された数も少なくはないので、慎重にすすめねばならない。本焼きをもう一回すれば作品自体は出揃うが、そのあとの細工仕事、梱包、箱詰めと気が休めない状況はまだしばらくの間続く。


今月の「手びねり会」がこの9日10日の土日曜日行われる。初めて「高台」付けをおこなったみんなの「碗類」が出揃う。気に入ってもらえると良いのだが.....。
腕をあげてる各員の作品つくりを又見せてもらうのが今から楽しみだ。
午前中は11時から3時間。午後は3時から3時間いずれの日も行われる。見学も可能です。
興味ある方どうぞ見に来てください、待ってますよ。

いつものことを、いつもどおりに消化できることのありがたさ。
あすからまた頑張らねばとおもいつつ、今 素焼き の真っ最中。
どなたさまもどうぞお元気で。

2017年7月17日月曜日

海炎窯 夏のWEB展示即売会

7月20日午後6時を持ちまして終了いたしました。

お客様各位有難うございました。

又次回よろしく願います。

御礼まで。


海炎窯 主

2017年6月11日日曜日

道のり

先月下旬にひとつの展示会を終えた。

去年の展示会だったか、あるお客人から”今迄に何回展示会開かれました?”と
問われた事がある。

各展示会の事は各々自分なりに保存してはいるが、改めて問われると、はて?
何度今迄体験したかは定かでない。

この道で独立して30年以上。さまざまな 時間 を経験したように思える。

此処まで歩んできて言えることは、やはり色々な意味を込めて「厳しい」仕事だと
いう事、か。

好きな事やれていいですね、たのしそうですね、羨ましいです.....

全部そのとおりです。そして半分は異なります。
気持ちの中に、どこか「好き」でないとこの仕事は続けられません。
心底たのしまないと良い作品は生まれてきません。また、自分で気の進まぬ作品も
作らなければやっていけません。
羨望の眼差しで見られている事は少なくありません。だから常に自分なりに高みを
目指していないと、失礼に当たるなと心得ます。

どうです?今の貴方のお仕事と交代してちょっと体感してみますか?
今のお仕事とあまり大差ないんじゃないですか?
隣の畑は良く見えるもの、らしいです。
私はこの道一本しか残念ながら知りませんから、うまく言えませんが。
そう、ひとつ言えることは陶芸・やきものの仕事は 肉体労働 です。
体調管理ずさんな方はやめた方がいい。これは絶対に言えるかな。
自分だけが管理できる畑に入ったのであるから当然です。
好きな時に作って、気が向いた時に焼けばいいだろう。
 こんな気持ちでやり始めるならば、はやくやめちまえ!
お給料を頂けるわけではないので、苦しい時は本当に苦しいです。
ひとりの生きてゆく人間として、権利と義務 のバランスも又少しはこの畑で
考慮してないとね。死ぬまでは生きてるんですから.....。

この畑に長年没頭していると 時間の経過 が速いです。何で?
何から何まで自分で処理していかないとならぬから。
あっというまに20年くらいはすぐ済んでしまいます。
年齢は重ねるものです。体力を失いながら知識を得ます。知恵がついた時、
どういう仕事の結果が出てくるのか...自己の内面を時折みつめながら仕事する。
結果が「形」であらわれる世界ですから、ささやかながらこの点が他の畑には無い事
でしょうか。
その「形」を他人が認めるかどうかは又別次元です。

誰かが必ず見ています。

見続けてもらうにはどうしたら良いか? こんなことも長続きさせるには結構大事な
ことだと思います。
「自分の世界」を広げるには、やはり人との交流が大切でしょう。人が人を呼ぶ、ということはあながち間違ってはいませんが、誰もが常にマッチングベスト、では無いですから
気付き合うことによって「出会い」がうまれれば素敵なことですね。

今回も ぎゃらり~animo の会場には「カイエンガマノキ・常進化樹」が私の作品と
ともにディスプレイされていました。
昨日よりも今日、今日よりも明日へ、と進化しなければ面白くない!

人生のひとつの 定点 を超えて、今日も又作品づくりを続ける次第です。
御来場下さった方々どうも有難うございました。
また来年、新作を見て頂ければ幸いに存じます。
感謝の言葉と共にこの項を終えます。

2017年5月25日木曜日

第2回 ぎゃらり~animo展

ぎゃらり~animoに於いて「第2回作陶展」を催す。






今日やっと全ての準備が終わった。明朝一番の長距離バスで東京へ向かう。

多くを語らず。

多用鉢に施したデザインを楽しんで頂き、その他の器の醍醐味を味わっていただければ
幸いだ。

お時間ある方、どうぞお出かけ下さいませ。現場でお待ちしております。




2017年5月12日金曜日

陶器市 まつりのあと ひとりごと

だんだんわかってきた。

どんな場合でも じぶんの出来ることを いっしょうけんめい やればいい

だれそれはこういうものを作ってる だれそれはいくら売った あそこはここは

こんな店構えだ あんな応対してる こんなに並ばせて列つくってる

だから何?

すべて他人がやってることじゃん

ぼくはこうするよ それでいいじゃん それっきゃないっしょ!

考える 悩む 図る  人としてあたりまえ とどのつまり 私がここにいるだけ


頑張れるときはいつも立ち向かう 

ふりかえるのはゴールまぎわでいいかな

陶器市 いろんな人とであう いろんな畑のはなしをする わかる わからない

さいごは 人と人とのはなし ブレはない

若いひとたちが圧倒的に増えた どんな器がほしいんだろう こんな図柄はどう?

水商売のひとたち ほとんど来なくなったなぁ あのときはらくだったなぁ

こちらはお金をいただいたり おつりをわたしたり あとは水商売のかたたちが

すべてやってくれた 勢いがあった イケイケの陶器市 むかしのことだ

陶器市=安値 の公式がやや崩れぎみ  陶器市=よさげの品がいっぱい

作り手はもっともっと努力しないと  おきゃくの目はごまかせない

いい作品がいっぱいならぶ 陶器市にしないと

最終日から五日が過ぎた やっとすべてをかたづけた 明日明後日は手びねり会

早朝東京に向かう みんなとあうのが楽しみだ

2017年5月8日月曜日

陶器市 無事終了

この春の市は妙な風も吹かず、割と穏やかに日々過ごせたでしょうか。

TVの放映もあったせいか、お客人の出足も毎日好調だったかなと思います。
商売に結び付くかは別次元ですが.....。

昨年もそうでしたが、初めて陶器市に来られた方々、今回も非常に多かったですね。
若者たちの数も相当数いたのではないでしょうか?
秋の陶器市からはこれらの新しいお客人たちが又益子を訪れてくれるよう、迎える私も作品づくりに新たな熱が入ります。

海炎窯のテントにも期間中200人近い方がいらっしゃいました。

おなじみさんとの再会もうれしかったですが、若い方々が此処の店はオモシロイと
言って下さる声が多かったのが、正直嬉しかったです。また”次の”作品も見て下さいね。
どうも有難う。

”ぎゃらりーanimo”の割と近くに住んでられたお客人、陶芸教室手びねり会ものぞきに
いらして下さい。お待ちしてますよ。

昔のようにリュックに陶器をいっぱい詰め込み、さらに両手にも買われた陶器の袋を
持つ方はほとんど見かけなくなりましたが、”新しい陶器市”の始まりを予感させるような
今回の市でした。

多分ネットを駆使してでしょう、朝早くから行列を作り商売をするお店増えましたね、
私には到底もうあのようなやり方は出来ませんが、ひとつひとつのテント店が
自信を持った作品をお見せしていけば、きっと将来も益子の陶器市はどんどん良くなる
はずですね。精進精進、頑張りましょう。

この場を借りて、来て頂いたお客人に御礼申し上げます。
有難うございました。
海炎窯は又新しい方向で作品づくりを続けていきます、どうぞよろしく!


※ ”RAKU” the cat !のシリーズを毎回購入されてる方々、飼い猫 楽 がくれぐれも
  皆様によろしくとの事です。おかげさまで楽にモデル料もどうにか支払えました。

みなさん本当にどうもありがとう。また次回お会いしましょう!

2017年5月3日水曜日

陶器市 五日目を終えて 若者たち.....

「そうなんですか」
「へぇ~」

5月3日の春の陶器市。今日は偶然だろうか、たくさんの若いお客人達と話をした。

この頃の陶器市は世代交代もあっての事なのか、若い方たちが大勢益子を訪れる。

又先週の土曜日の夜、某民放TV局にて益子の事を放映したことも一役買っている

せいかもしれないが。

女性二人のお客さんは、ひとつ作品を見ながら何かヒソヒソと囁きあっている。

どうも作品の色合いについての疑問点らしい。

それわね、という始まりから疑問について紐解いてあげると「有難うございました」と

いう答えが返ってきた。若いから陶器(やきもの)に関して知識が乏しいのは極く
 
自然なことだ。

他の店舗ではどうしているか皆目見当もつかないが、このような場面は最近の

陶器市では少なくない。

やきものに関して疑問があればそれに答えてあげる。それが大きなお世話や余計な

お節介になってはいけないが、「その間合い」は大事にしたいと思っている。

面白い事にタイミングよくこちらがツッコミを入れるとそれに答えてくれるのは

若者である。

年を重ねるごとに人間はある面意固地になるようだ。柔らかな頭脳を大切にしたい

ものだ。


秋田から来られたカップル、助言ありがとう。文化は地道な積み重ねですね。

滋賀から訪れた若夫婦、「御本手」 わかりました?また来てね。

横浜から車できたスポーツマン、「作家さんと話がしたい」と。ちょっとビックリしたけど、益子のいろんな作り手と話はできたかな?「やきものに興味がわいてきたので、今度は他の地の陶芸作家を訪ねます」
 あなたのような若人がこれからもたくさん益子を訪れてくれますように.....。
 どうも有難う。

「朝はやーく来てグルっと一回りしてきたけど、此処が一番良かった!」
嘘でもうれしいよホント、涙出るね、ありがとう。

「やきものって仕上がるまで時間かかるんすね、知らなかった」
そう、もっとこちらサイドから発信すべきだったね、申し訳ない。ありがとう。

たくさんの方々とお話ができた今日一日、貴重な一日でもありました。

みなさん今後ともどうぞよろしく! 不明な点あらばどんどん又質問して下さい。

いつか又お会いしましょう。