「コロナ」以来、一日の時間割がはっきりしている。午前中、何時から何時まではこの作業。午後はこれこれ、と。東京での個展等の活動がすべて中断され、結果すべてをあきらめざるを得ないという時間に追い込まれたゆえに、今では大半を益子の住まい兼仕事場で日々を過ごしている。他人と触れ合う時間もほぼ無いに等しい日々だがその反面、仕事に「集中」するというかつてない時間を満喫している。
そもそもがこの「やきもの」という仕事は孤独なものだ(規模が大きな作業所はこの範疇ではない)。ひとりでよくよく考えて作品をつくる。”土を練る、轆轤を回す(挽く)、窯を焚く,ざっと記しても工程が少なくない仕事だ。”作品によっては、さらにそれに費やす作業が増す。
これは「馬上盃(又はワインカップ)」と称してつくっている。必ずしも大きさ形が定まっているものではない。たまたま今回はこの大きさになった。一個挽きといって、一個の土のグラム数を決めて今回はつくり始めた。
毎日毎日土を練り、轆轤を挽き、本焼きへの準備を怠らない。その為には、先ずは健康第一。年齢の事もあり、作業終了時には軽い柔軟体操も欠かせない。この道を歩き続けて多くの方々と出会った。他界された方も少なくないが、出会えた方には皆良くしていただいた。作品を通して以後長くお付き合いして頂く方、若輩の頃より私を知っていて、なおかつ私の手掛けた作品を気に入って下さった方、様々である。有難い。
今までのような長い時間をこれから先は望めないけれど、今少し、自分の私どものやきものの道を歩み続けたい。より良い作品つくりに集中しながら。




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