想いを寄せて①

 


「やきもの」の仕事。みなさんはどれくらい御存知だろうか?

粘土を練る。ちゃんと空気も入らず不純物も混入せず練られたろうか?「菊練り」を会得するまで、どれほど時間を要しただろうか?

型物つくりで注意する点は何か?乾燥の速度は?轆轤成型作業との違いは?両者とも同粘土を使用しているが、土の収縮率はどれ程違うのか?タタラ成形作業では前二者と何が異なるのか?

轆轤作業は楽しい、のは理解できるが果たしてそれだけで良いのか?そもそも轆轤の中心に粘土を据え付ける事がこの作業のスタート。土ころしは出来ているのか、粘土の中心から横方向あるいは上方向にしっかり土は延びているのか。一番肝心の轆轤を挽いている自分の姿勢はどうか?長い時間座り続けてその姿勢が悪ければ、即腰痛持ちの仲間入りができる。良い作品を生み続けるには、なにはともあれ姿勢が良くなくてはならない。作業に没頭するとついつい忘れがちになるゆえ自分の身体の管理は大切です。

水挽き作業(=轆轤作業)が終われば、作品によって次は削り作業が待っている。粘土は削るにふさわしい硬さになっているか?その作品に合った湿り台(シッタ)は用意されているか?削る手順は頭に入っているか?ひととおりの作業が済めば、次は乾燥段階に入る。ゆっくりと乾燥させれば、底切れの心配は無い。が、このところの夏場の温度管理は大変だ。急激な温度上昇は乾燥の大敵。かと言って、エアコンを気軽に使い始めればこれ又急激温度変化の一因となる。息苦しさを最近の夏は即体感するが、頼みは昔ながらの扇風機だけである。つらい。又作業場自体が北向きなのか南向きなのか、日当たりが良いのか良すぎるのか悪いのか、大雑把でよいから自覚しておくべきだと思う。

※写真は当時宇都宮において開催された「東日本学生吹奏楽大会」の引き出物作品のひとつ。

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