光と影


益子秋の陶器市が7日に終わった。

私のテント店を訪れたリピーターさん、初めてみえられた方々、どうも有り難うございました。

また来春の陶器市で再会致しましょう。

「益子の陶器市」は段々とその様子が「益子フェスティバル」化しているように私は感じています。

ここ数年ですが(去年の市の時でしたか、このブログにも記しましたが)、様々な言ってみれば耳に

心地よくない噂がこの陶器市の中を飛び交っているようです。

当地益子で窯業事業に携わっている者以外の同業者が多数陶器市に紛れ込んでいる事。

店舗を構えている側の質(マナー)の悪さ。

店舗の所在確認に戸惑っている事。 etc etc etc

商いをしながら道行く人々を眺めていると、やきものを買いに来られている人は年々減り、独り身、

カップル、家族連れ、ただただ歩いているだけ。あるいは何かを口に頬張りながら歩いているだけ。

私の処だけではなく、他店へも足を踏み入れていない。この五日間、こういう日が少なくなかった

ようだ。

陶器店へ入るのではなく、食べ物を扱うブースへ向かう割合が圧倒的に増えている。由々しき事

である。

歴史ある陶器市が段々と様変わりしつつある。「市」から「フェスティバル」へ。考慮し直す点が

多々噴出しつつあるのだが、地元の方々の話だと、親方日の丸体質を脱しない限り何も変わらないと断言されていた。

何ともさみしい限りではある。

日本の各地で様々な事案が山積している。俺さえ良ければ、此処さえ無事なら、では先行き不安は決して解消されない。

傷を負ってでも改めねばならぬ点は改めるべきだと思う。

老兵は惜しまれつつ去り、若きリーダーが集をまとめ前進する時代である。


コメント