陶器市 全日程を終える

昨日8日、市最終日。普段と変わらぬ日曜日、否、

ひょっとすると普段より人すくないかも.....。

いつものように午後2時頃からテント撤収作業に入る。

今回の陶器市、初日から4日位までは ”これはいけるかもっ.....”と思いきや、

やはり欲は出すもんじゃありませんな。

翌5日からは超低迷路線。どうしちゃったの?とご近所も不安げな様子。


いい事は長続きしないということ。それに、来られたお客人、どうも陶器市は5日で終わると

思ってられる方が少なくありませんでした。まっ、終わってみれば、不景気続きの中での

いつもの陶器市、でした。

別に徒労に終始したわけではありませんが、ダラダラ10日間もやるくらいならば、毎年

29日から5日という期間で催せばよいのに、と私は思います。


又これは、私の店だけの事かもしれませんが、初めて益子へ来られたお客人が相当数

いらっしゃいました。 ”市の印象如何ですか?”とお聞きしたところ、”活気があって、

いろんなお店があって楽しい、又来たいです”という嬉しい声が多かったですね。

時代は変わり、20代30代の若者たちが目立ちました。ひとりで、カップルで、家族で.....。

迎える側もいろんな意味で若返りを意識しないといけませんね。


益子の陶器市とは言え、近年は様々な業種のテントが増えています。

当初は抵抗がありましたが、今や楽しんで時間を共有する時代。見に買いに来られる方々も

いっぱいあっていっぱいおもしろい所を思い描くのでしょうね。

やきもの専門の市から益子フェスタへ.....。


やきもの屋として言う事を許していただければ、近頃のお客さん、特に若者たちは

いわゆる”いい物”を都会でイヤというほど見ています。自然と目が出来てるのですね。

物の無い時代と異なり、物で溢れかえっている現代です。ものづくりに携わる者として

いいかげんなモノを作っていれば自然と削除されてしまうでしょう。これから気をつけねば

いけない点だと思います。

一点に法外な値段がつけられて、それがあたかも日本経済の一翼を担っている、というような

時代は私はすでに終わっていると思います。精神的にいいものを手に入れやすい値で

買い求める時代がすでにこの陶器市での買い物状況に表れている、と感じてます。

安かろう悪かろうではなく、少し高くても良い品を.....。そういう感覚で作品を買われているな、

と今回初めて思いました。


手を抜けば確実に人はその点を見抜きます。ものを「つくる仕事」は決して楽ではない。

これからもそれは変わらぬことでしょう。

悲劇はつくりやすいが、喜劇はつくりづらい。誰の言葉かわすれましたが、確かにその

とおりだと思います。楽しいと感じてもらえる、って意外とたいへんなんです。

すこしでもいいものをこれからも作っていこうと思う姿勢が大切ですね。

そんなことを改めて感じさせられたこの陶器市でした。

お客さん、どうもありがとうございました。

また秋の市で再会いたしましょう!


※写真はいつも市の折、ご近所で活躍されてる仲間たちです。お疲れさんでした。


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