2013年10月13日日曜日

展示会を終えて

   9年目の東京北千住展を二週間前の今日終えた。

   いつも思う事ではあるが、構想を練り、それを形にして、焼固める。

窯出し後、相当の処理を行い、リスト作り。梱包運搬して会場での舞台作り。

   流れる如く.....とは事は運ばない。アクシデントもある。それを乗り越えての

   展示会であるからある種の感慨はある。

   


   期間中、初日・土、日曜日・最終日・祝日はなるべく在廊したいのはやまやまなのだが、

   近頃はなかなかそれが出来ない。平日は平日でいつもどおりの作業を続けている。

   会場と自宅が近ければ、といつも思う。

   初日というものは何度体験しても緊張するものだ。最初の御客人が作品をみてどう思う

   のか何を感じるのか。大仰に言えば、それが以後の展示会の方向性になる。

   何事も繰り返す事によって、知恵がつく。その手練手管をどう扱うか、それは作り手の

   内なる喜びでもあるのではないだろうか? 観賞用の大きな作品でも食器類のような

   小さな作品でもそれは同じことだと思う。来客にどうアピールするか、それが問題だ。

   作りたい物をつくって、展示会の結果がまるく収まるのは余程の作家であろう。

   考えてものを創る。お客人の喜ぶ様を見たい。私はいつもそういう思いでものをつくって

   いる。



   今展示会でも様々な方とお会いした。おなじみさんとは旧交を温めあい、初めての方とは

   その人となりを感じさせていただいた。私が八丈島で修業していた頃からすれば、

   やきものの世界も随分と様変わりをしている。(この仕事でメシを食うには)、実に下世話な

   言い方をしたが.....並大抵のやり方では今や生き残れないと思う。

   仕事に身を捧げる、などという表現は又、若い人々には嫌われるだろう。が、意外とこの

   仕事、それが似合う業種、でもあるかもしれぬ。夢と現実を自らの内に秘めて、ひたすら

   ”つくる”ことに身をおく時間は尊い。

   次回ふたたび客人を あっ、と思わせる作品を手がけたいものだ。

   会場に足を運ばれた方重ね重ねどうもありがとうございました。

   又お会いしましょうね、私も楽しみにしています。

                                  海炎窯 主


   

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