益子 春の陶器市 無事終了!



先月28日~今月6日にかけて、益子町では恒例の春の陶器市が催された。私もこのイベントに参加するようになり、かれこれ四半世紀という時の流れをもった。

時代と共に人もモノも移り行く。陶器陶芸に関しても同様である。

需要のニーズに応えうる作品がやはり関心をもたれる。

それにしても今回の市は天候にしてやられた。昨年は大地震で被害を被り、今回はそれに次ぐ最終日の 竜巻 である。そのコースがあと2~3キロずれていたら間違いなく大惨事になっていた事であろう。
通常とは異なる落雷、雨、雹、突風。狭いテント内で最大の恐怖をあじわった。いつ如何なる場合にも自然の猛威に対して人間は抗えない。無力である。それを痛切に感じた瞬間でもあった。


「陶器市」はいわゆるギャラリー等で催される「作陶展」とは違う。店頭に並ぶ作品(モノ)もその値段も幅広い。作り手も老若男女様々である。
訪れた人々は気に入った作品を選び、購入してゆく。陶器の市(お祭り)といえど、近頃は飲食店、アジアン衣料雑貨店等、やきもの以外の店が大幅に増えている。
“門前市を成す”の言葉どおり、一種独特の猥雑感もなくはない。このあたりのニュアンスが人それぞれの感性で受け入れられるか、或いは拒否されるか、難しいところでもある。

と、色々と生意気を言いつつ我が「海炎窯作品店」はマイペースで期間中の日々を過ごさせていただいた。
私どものテントを訪れる方は圧倒的にリピーターだ。“元気だったぁ?”、“地震大丈夫だった?”、“痩せたんじゃない?”等、親しくお付き合いさせていただいてる。嬉しい限り、有り難い限りである。

情報が様々に飛び交う昨今。益子の陶器市もそれが深く浸透している証拠か、初めて市を訪れたという方々も多かった。良きことだと思う。その方たちが又次回来て下さるような陶器市になってくれれば我々も言うことはない。

迎える一人一人が訪れる一人一人と如何に接するか、とても大切な事として、これからも大いに市を盛り上げたいものである。

来て下さった方々どうも有難うございます。
また秋の陶器市で再会できると良いですね。その折に、買っていかれた器の使い勝手聞かせてね!

御礼と共に重ね重ね感謝致します。
海炎窯  主








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