陶器市 3日めを終える(売り手の視座)

30年ちかく同じ場所で同じ風景を見ていると、ある種の「感」が
働く時がある。

本日3日め。

海炎窯のテントはお昼近くまで...暇...でした。

こんな時どうしているかって?

退屈をもてあまして只ただ発狂寸前になるのであります。というのはジョウクですが.....。

まっ多少気持ちがイラつくのも事実かもしれませんが。とはいえ「市」はまだあと7日も
ありますから、今後の準備に備えておかねばいけません。

朝の行き交うお客の流れ、車の流れ、カレンダーの赤い日黒い日etc.....こんな
要因が重なりあって、ある予想が見事に当る場合があるのです。
いつからか陶器市での「感」が育まれていたのかもしれません。

期間が長いほど売れる日もあれば売れない日もあります。
誰しも調子の良い時は考える時間はそう長くはありませんが、思ったように事が
運ばぬ時はいろいろと迷うものです。

30年程むかしまだ市を経験し始めた頃を思い出します。
とにかくこれ(やきもので)で食っていかねばならないので、どうすればよく売れるのかを
様々な角度から考えたものです。その点に関しては今も大して変わりませんが。

私はこの仕事で名人上手になって有名になるのだ、などとはこれっぽっちも思ったことが
ありません。
みなさんがコツコツと毎日仕事を繰り返すように、わたしもコツコツ物を作り続けています。
ただ、大きな違いは「組織の一員」ではないこと、でしょうか。

失敗するにせよ成功するにせよ、すべて自分にかえってきます。冒険することも大事
ですが、先ず石橋をたたいて渡らねばいけません。なおかつ想像力が衰えぬように
自分を鍛錬していないと、長続きはしないと思います。よほどの天才肌なら別でしょうが。

こうゆう事の繰り返しの中で「感」が育まれて来てるのでしょう。仕事に関してです、あくまで。

あすは平日。
今日定時(午後5時)に帰途に着き、明後日からの連休に備えて作品を補充します。
どの作品が良いか物色点検しないと!
ところで、

暇な折椅子に坐りボンヤリと道行くものたちを見ていた時、「こりゃなんじゃ?イヌか、
はたまたアヒルか?」

ふしぎなものが通過しました。
このようなスタイルはもう数年見続けているので慣れましたが、最初はなんで乳母車に
イヌが乗ってるんだと思いました。ペットさまさまの御時世です。飼い主は誰もが
しょーぐんツナヨシです。恐れ入ります。にしてもこいつ、
ドナルドダックならぬドナルドドッグ、ですな。



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