第2回 「まちの駅 千住堀 手びねり会」を終えて


意外とみなさんスジがよろしいようで.....。第1回の 湯呑み 作りに続き、今回は 小鉢 にチャレンジです。

湯呑み であれ、小鉢 であれ、要は一緒でして。土台となる部分に粘土のヒモを積み重ねてゆく。

文字で記してしまえば、また口で言ってしまえばたったそれだけの事なのだが、いざ手を指先を使い始めると、なかなかこれがうまくゆかない。四苦八苦の時間の始まりといえよう。

参加者それぞれの形がうまれて出てくる。巻きつけるヒモが細すぎて、厚みが出ずに薄作りになってしまうもの。ヒモが太すぎて指の腹での少しの圧迫で形全体が崩れてゆくもの。様々である。

私自身は教える側なのだが、やきもの界に足を踏み入れた頃を懐かしく思い出しながら、いろいろな考えが去来する。

およそ「芸事」はみな大きな差異は無いとは思うのだが、言葉では口では表現し切れぬ 部分 があると思う。
その辺りを初心者にどう伝えてゆくのか、が問われるところでもある。時に実物を見せ、写真を利用し、ホワイト・ボードを駆使しながらの試行錯誤である。

結局のところ やきもの は二三の基礎を教え、後はただどれだけ土と親しむか、ではないだろうか?プロであれアマチュアであれ。

そんな事からも今回は 二度目 なのだ。湯呑み と違い マトが幾分大きいぶん皆の指先も
器用に動きつつある。

少し慣れが出ると、人間は油断するものらしい。仕事が 雑 になるのである。気を許すとヒモの巻きつけがおかしく、アラばかりが表面に目立ち始める。
修正法をひとつふたつ教えると又もとの良い形に戻る。それが又生徒さんたちには興味深いものであるらしい。

器用な人も、そうでない人もそれぞれに 楽しんで 作業をしているのを傍から拝見していると、この会を始めてみて良かったと思う。

教えているつもりが、逆に色々と教わっている事に気付く。それぞれの初心にかえりつつ、この会をもっともっと膨らませてみたい。楽しませてみたい。と感じている今の自分がいることに、やや驚いてもいる第2回でもあった。

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