素焼き窯を焚き終えて


一昨日今年初の素焼きをおこなった。もう長年素焼きは電気窯で処理している。焼成効率の良さ等、理由はさまざま。

当り前のように窯詰めをおこない、当り前のように電源をONにして、時間ごとに温度をチェックしている。その当り前がそうでない時があった。2011年の3.11.大地震の日だった。詰めた作品は見るも無残に破壊され、窯のフタもひしゃげた。様々な恐怖感がこの直後から身内から湧き出てきたのを今も鮮明に記憶している。

普通とか、普段どおり、といった事が実はそうではないという不思議さも痛感したのもこの頃だろう。一挙手一投足が大切な時間、疎かにできぬ時である、ということ。正に無常迅速である。

話は一転するが、やれダンシャリだ、モノがあふれかえっている時代だ云々のご時勢の中、ものづくり世界に身をおく小生ではあるが、今年も溢れ出る??アイデアを頼りにロクロを回しかつ窯を焚く次第である。

年齢を重ねる毎につらい作業になっていくのであろうが、身心を鍛えてよりよきモノを生み出し続けたいのは毎年のことである。
みなさま、お付き合いの程何とぞ本年もよろしくお頼み申す!

今日はこれからこの窯のふたをあける予定。
益子もかなり気温が低く、寒く冷たい日が続きます。
みなさまもどうぞ、厳寒の中、御自愛下さいませ。

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