三島手作業(スタンピング)


半乾きとなった器表面に連続でスタンピングする。このスタンプももちろん自家製。キメ細やかな磁土やら木っ端、又はゴムなどを利用して作る。

生地がウエットでも、逆にドライでもスタンピングはしづらい。“タイミング”の問題ですね。


スタンピングし終わり、落ち着いた所で今度はエンゴーベ(化粧土)を表面に施す。これもやり方は様々で、刷毛で塗ったり、化粧土のバケツの中に浸したり等等。
施してからはしばらくこのままの状態を保つ。



表面のエンゴーベを指で触り、乾いているのを確認して、程好い頃を見計らいカンナ(道具)で掻き落とし、紋様を浮き立たせる。

説明すればこれだけの作業なのだが、なかなか実際はこのようにテンポよくは運ばない。既述したとおり、“タイミング”が肝心な作業だ。

得てして“エンゴーベ”を利用する、粉引き・刷毛目・三島 等はトラブルが少なくない仕事だ。
剥離する、色変わりする、等むかしはそれらを逆に 愛でる(鑑賞の対象) 風潮だったが、近頃ではなかなかその余裕が無いように感じる。
やきものはデジタル眼よりもアナログ眼の方が面白さは数倍異なるのだがなぁ.....。



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